キムラデービーブログ

オープンソースデータベースを加速する「キムラデービー」のブログです。カレー日記を兼ねてます。なお著者は2010-06-01より日本オラクルに在籍していますが、本サイト(ブログ、またはウェブサイト)において示されている見解は、私自身の見解であって、オラクルの見解を必ずしも反映したものではありません。
商用データベース御三家、無償版(Express)アップデート(2019/12)
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    商用データベース御三家、無償版(Express)アップデート(2019/12)

    この記事は、JPOUG Advent Calendar 2019 8日目の記事です。
    (忘れていてすみません。本記事は12/20に投稿しました)
    7日目はgowatanaさんの記事『Oracle Linux 7 での最近の Yum リポジトリ登録について』でした。

    五年ほど前に以下のようなブログエントリを書きました。

    商用データベース御三家、無償版アップデート(2015/01)

    この五年間に商用データベース御三家の無償版も少しアップデートされましたので、それについてまとめておきます。(JPOUG Advent Calendarのエントリなので、少しOracleよりです)

    Db2のリソース制限が少しきつくなったことと、各社Expressで利用できる機能が増えていることが特徴です。
    例えば、Oracle XEはOracle 18c XEからEE(Enterprise Edition)がベースとなり、Spartial and Graphの機能が使えるようになっていたりします。

    オラクルのデータベース製品でGISを使おう!(キムラデービーブログ)

    1.SQL Server Express
    前回以降、以下の三つのバージョンアップがなされました。

    SQL Server 2016 Express
    SQL Server 2017 Express
    SQL Server 2019 Express

    制限はほぼそのままです。2017よりLinux版が提供されるようになったことと、SP(Service Pack)は2016までで
    2016は現在SP2(Service Pack2)ですが、2017からはCumulative Updates (CUs) と critical updates (GDRs)で提供されるようになりました。

    SQL Server Express(Wikipedia)

    2.Oracle XE
    以下の二つのバージョンアップがなされました。相変わらずパッチの提供はなし、です。

    Oracle 12c XE
    Oracle 18c XE

    Oracle Database Express Edition | Oracle 日本

    3. DB2 Express-C
    以下の二つのバージョンアップがなされました。

    11.1
    11.5

    データベースサイズが以前のものより小さくなった(100GB)ようです。。。
    と思ったら、それは新たに増えたCommunity Editionで、Express-Cは15TBのままでした。

    「DB2」から「Db2」へ 〜開発者からの意見を取り入れたDb2〜(IBMソリューション)

    現在、それぞれの会社からはクラウドが提供され、無償枠でもデータベースが使えたりしますので、
    Expressの意味合いはどんどん薄れていく感じですね。以下のブログ記事ではOracle XE以外にも
    どのようなOracleが無償利用できるか、ということがコーソルの渡部さんによってまとめられています。

    Oracle Databaseを無償で使う方法いろいろ(コーソル DatabaseエンジニアのBlog)

    「クラウドファースト」でのリリースも一般的になってきたので、今後は新機能の確認もクラウドになるんですかねー。各社マニュアルも見やすくなってSQLの勉強がススムくんです。

    Oracle
    SQL Server
    IBM Db2

    9日目はkurouuuron1さんの記事『DGBrokerで楽々運用管理』です!

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    | meijik | クロスデータベース | 07:12 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    オラクルのデータベース製品でGISを使おう!
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      オラクルのデータベース製品でGISを使おう!

      このエントリはRDBMS-GIS(MySQL,PostgreSQLなど) Advent Calendar 2019 の七日目です。

      日本オラクルでMySQLのサポートをなりわいとしている木村です。

      オラクルのデータベース製品で最近GIS関連の機能が追加コストなしで利用できるようになったのでお知らせします。

      そのいち: Oracle DatabaseのすべてのエディションでSpatial and Graphが無料に!

      おとといの以下のブログで詳細されています。

      Spatial now free with all editions of Oracle Database

      もともとEE(Enterprise Edition)のオプションであり、SE(Standard Edition)にはOracle Locatorと呼ばれるサブセットしか
      利用できなかったものがすべてのエディションで追加コストなしに利用できるようになりました。

      # Express Editionについては18c Express editionから、ベースがEEになっており、利用することが可能にはなっていました。

      Oracle Database 18c Express Editionの紹介

      長年実績のあるOracle の Spatial and Graph機能、ぜひお試しください。

      そのに: MySQL 5.7でGIS機能が刷新され本体組み込みになり、8.0で改善されました。
      以下の資料を参考に、ぜひお試しください。

      MySQL 5.7で刷新されたGIS機能のご紹介

      MySQL 8.0で強化されたGIS機能のご紹介

      著者のやまさきさんは、先日の以下のイベントでも登壇されたので、後日資料公開がアナウンスされると思います。気になる方はチェックしてみてください。

      MySQL Technology Cafe #6

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      | meijik | クロスデータベース | 00:57 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      単精度、倍精度のその先は→四倍精度と十進浮動小数点数(DECFLOAT)
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        タイトル: 単精度、倍精度のその先は→四倍精度と十進浮動小数点数(DECFLOAT)
        副題: "Firebird on the road from V4 to V5"(4) Firebird 4でのDECFLOATデータタイプ

        本エントリはFirebird Advent Calendar 2019の六日目です。

        以前このようなエントリを書きました。

        単精度、倍精度のその先は?

        四倍精度は一部のCPUや、処理系(gcc での long double)には実装されていますが、まだあまり一般的ではありません。

        四倍精度浮動小数点数

        また、RDBMSのデータ型としても見当たりません。

        ただ、IBMは自社のCPU(Power9(POWER ISA3.0))でIEEE 754 の四倍精度浮動小数点数と四倍精度十進浮動小数点数をサポートしています。
        その関係からか、後者をサポートするDECFLOATというデータ型がDb2でサポートされています。またこれはSQL:2016でSQL標準になりました。

        現在サポートしているのはIBM Db2だけですが、Firebirdも4.0でサポートする予定です。
        # PostgreSQLでもdecimal64,decimal128のサンプル実装があるので、結構はやくサポートできるかも。。。。
        以下はFirebird 4.0で予定されている内容です。

        DECFLOAT / DECFLOAT(16) / DECFLOAT(34)
        # 省略時はDECFLOAT(34)

        ビルトイン関数はすべて対応。
        さらにDECFLOAT型特有の関数を用意。以下の関数がプレゼンテーション資料にあります。
        (リンク先はIBM Db2 9.7の同名の関数になります)

        COMPARE_DECFLOAT
        NORMALIZE_DECFLOAT
        QUANTIZE
        TOTALORDER

        "Firebird on the road from v4 to v5"はFirebirdの初日に行われた最初のセッションで、
        Firebird Projectのドミトリィ・ヤマノフ(Dmitry Yemanov)により行われました。資料は以下のリンクから取得できます。

        "Firebird on the road from v4 to v5"

        本エントリは上記資料の「Firebird 4.0 Preview」パートで、DECFLOATの内容を説明しました。

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        | meijik | クロスデータベース | 06:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        "Firebird on the road from V4 to V5"(3) Betaリリース
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          "Firebird on the road from V4 to V5"(3) Betaリリース

          本エントリはFirebird Advent Calendar 2019の五日目です。

          "Firebird on the road from v4 to v5"はFirebirdの初日に行われた最初のセッションで、
          Firebird Projectのドミトリィ・ヤマノフ(Dmitry Yemanov)により行われました。資料は以下のリンクから取得できます。

          "Firebird on the road from v4 to v5"

          本日は「Firebird 4.0 Progress」パートで、Betaリリースの内容を見ていきます。

           ビルトインのロジカルレプリケーション
           Read-Committedトランザクションでの、ステートメントレベルの読み取り一貫性
           中級(Intermediate)のガベージコレクション
           DECFLOAT データタイプ
           NUMERIC/DECIMAL の38桁への拡張
           タイムゾーンのサポート
           ビルトインの暗号関数
           GBAKによる暗号化されたデータベースのサポート
           外部接続のプーリング

          「ビルトインのロジカルレプリケーション」は長らく待ち望まれていた機能です。
          経緯や背景など、詳細は三年前のこのエントリをご参照ください。

          2017年のFirebird(Firebird Advent Calendar 2016)

          実装が今年(2019年)の一月にマージされました。

          Firebird 4.0 Built-in logical replication

          今年のFirebird Advent Calendarで、現状の詳細を紹介予定です。

          Firebird 4.0自体は現在は以下の予定で開発が進み、うまくいけば来年中にはリリースされると思います。

          ・Beta 2 in Q4 2019
          ・RC(Release Candidate in Q1 2020)
          ・GA(Final release in Q2 2020)

          明日以降、各項目を細かく見ていきたいと思います。

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          | meijik | Firebird/InterBase | 06:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          "Firebird on the road from V4 to V5"(2) 2.x, 3.xのEOLとAlphaリリース
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            "Firebird on the road from V4 to V5"(2) 2.x, 3.xのEOLとAlphaリリース

            本エントリはFirebird Advent Calendar 2019の四日目です。

            "Firebird on the road from v4 to v5"はFirebirdの初日に行われた最初のセッションで、
            Firebird Projectのドミトリィ・ヤマノフ(Dmitry Yemanov)により行われました。資料は以下のリンクから取得できます。

            "Firebird on the road from v4 to v5"

            本日は「メンテナンス」パートで、2.x, 3.xのEOLとAlphaリリースの内容を見ていきます。

            Firebird 2.xは、今年(2019年) 六月にメンテナンスリリースの2.5.9がでました。今後メンテナンスリリースがでることはなく、Firebird 2.xはEOLとなります。

            Firebird 3.xは、去年の10月にメンテナンスリリースの3.0.4がでました。3.0.5はQ4 2019に出ることが期待されています。現状Firebird 3.xは、Firebird 5.0がでるまで、メンテナンスリリースがでる(サポートされる)予定となっています。

            Firebird 4.0のAlphaリリースでは以下の機能がリリースされました。

             ODS 13
             32KBのページサイズ
             メタデータ名称が63文字に
             nbackup経由のインクリメンタル・リストア
             定義済みのシステムロールとよりよい粒度のDBAパーミッション
             ステートメントと接続に対するタイムアウト
             集約されたロール(Aggregated roles)
             PSQLオブジェクト用のSQL SECURITY 宣言
             Batch API

            メタデータの名称はSQL標準では「正規識別子」で以下とされます。

            ・128文字以内で構成される文字列で、先頭の文字は大文字か小文字のアルファベット、その後の文字は大文字か小文字のアルファベット、数字、_(アンダースコア)で構成する。
            ・予約語が利用できない。
            ・予約語と同様にアルファベットの大文字、小文字の区別はない。

            RDBMSのマニュアルでは単に「識別子(Identifier)」と呼ばれることが多く、実装は64文字より小さい場合がほとんどです。(かつては30文字程度までという実装が多くありましたが、フレームワークなどで機械的に生成される識別子が利用されるようになり、30文字では短すぎるため拡張されました。長らくにOracle DBは30, Firebirdでは31文字でしたが、Oracle 12R2より128, Firebird 4.0より63となりました)

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            | meijik | Firebird/InterBase | 07:22 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            PostgreSQLでのクラスタ(2019年版)
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              PostgreSQLでのクラスタ(2019年版)

              本エントリはPostgreSQL Advent Calendar 2019の四日目となります。

              MySQLでのクラスタといえば、MySQL Clusterが長らく(10年以上)定番となっています。
              最近(MySQL 5.7以降) MySQL InnoDB Clusterという構成も出て、盤石の体制となっています。

              翻って、PostgreSQLではどうでしょうか? 以下のWikiと、pdfでどのようなものがあるか、の概略が確認できます。

              Clustering

              PostgreSQLの大規模運用を可能にするクラスタ技術のご紹介

              本エントリでは現在(でも)「ホット」なPostgreSQL Clustering 技術を簡単にご紹介しましょう。

              (1) Pgpool-II
              (2) BDR (Bi-Directional Replication for PostgreSQL)
              (3) Citus

              (1) Pgpool-II
               pgpoolはその名のとおり、コネクションプーリングを実現するミドルウエアとして、みなさんご存じの石井さんにより2003年ころ(PostgreSQLでいうと7.xの後期)に開発されました。その後、各種クラスタ機能を拡充して、Pgpool-IIとなり、現在に至っています。詳細は以下をご覧ください。

              pgpool-II とは(Let's Postgres)
              pgpool-II とは(Pgpool-IIドキュメント)

              Pgpool-IIは長く時間をかけて開発されてきましたし、開発が地道に継続されていますので、要件に合う場合、選択の第一候補となりえます。

              Pgpool-II(Let's Postgres)

              最新バージョンは今年(2019年)10月31日にリリースされた4.1で、4.0,3.7,3.6,3.5がメンテナンス継続されています。

              (2) BDR (Bi-Directional Replication for PostgreSQL)
               BDRとはPostgreSQL 9.4 でサポートされたストリーミングレプリケーションの機能を用いた両方向(Bi-Directional)のレプリケーション、いわゆるマルチマスタのレプリケーションです。2ndQuadrantにより開発されています。(イギリスにある企業で、PostgreSQLを中心としてサービスを展開しています)ストリーミングレプリケーションとBDRを含む、レプリケーションについては以下がよくまとまっています。

              2016年度WG3活動報告書 レプリケーション調査編(PGECons)

              また、ざっくり確認した結果は4年前のPostgreSQL Advent Calendarにもありました。

              PostgreSQL BDR (Bi-Directional Replication) を使ってみた

              このころのBDRはバージョン1で、Windowsには非対応でした。バージョン2を経て、いまはバージョン3が最新です。(PostgreSQL 10以降対応)

              コミッタの澤田さんもジョインして、今後日本での展開が期待されます。

              (3) Citus
               今年(2019年)はじめに、マイクロソフトに買収されたCitus Dataにより開発されたものです。

              MicrosoftがPostgreSQLデータベースを加速するCitus Dataを買収、顧客をAzure化か

               11月4日からAzure Database for PostgreSQL - Hyperscale(Citus)として、一般提供されています。

              ざっとした動作イメージは篠田さんの以下の資料で確認できます。

              Citus検証結果

              Citusを使ってPostgreSQLをスケールアウトしてみよう

              現在の最新バージョンは9.0です。

              基本的にはExtensionとツールですので、オンプレでも動作させることができますが、一部機能はEnterprise Editionのみとなります。(オンラインリバランスなど)

              Microsoftでは「Hperscal(Citus)/OSS RDB on Microsoft Azure Hands on Seminar」を月に一度程度実施しているので、それに参加すると手っ取り早く動作させ、概要がつかみやすいと思います。

              セミナーに参加して話を聞いた限りでは、まだ障害時の機能と運用が発展途上である印象を受けました。
              例えば最初のクエリはすべてCoordinator nodeが受けますが、これを複数ノード置くことはできず、高可用性はストリーミングレプリケーションによるCoordinatorのレプリケーションに頼る、など)

              Frequently Asked Questions

              またSQLの制限も割ときつめですので、あらかじめご確認ください。

              SQL Support and Workarounds(マニュアル)

              個人的にはXC -> XL (そしてX2?)のシェアードナッシングなクラスタが発展していくことを期待していましたが、こちらのほうは難しい感じですね。。。。

              When to use Postgres-BDR or Postgres-XL?

              あ、ちなみに冗長化の手法、名前は「うそぐれす(usogres)」が好きです w

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              | meijik | PostgreSQL | 06:57 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              "Firebird on the road from v4 to v5" 概略
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                "Firebird on the road from v4 to v5" 概略

                本エントリはFirebird Advent Calendar 2019の三日目です。

                "Firebird on the road from v4 to v5"はFirebirdの初日に行われた最初のセッションで、
                Firebird Projectのドミトリィ・ヤマノフ(Dmitry Yemanov)により行われました。資料は以下のリンクから取得できます。

                "Firebird on the road from v4 to v5"

                このセッションでは、v4開発の現在の状態について説明し、その主要機能(新しいデータ型、バッチAPI、タイムゾーン)を確認しました。Firebird Conference 2019の他の専用セッションではカバーされていない改善点については、詳細が示されたとのことです。また、更新されたリリース計画や予定されているv4以降の機能など、今後のFirebird開発についても説明します(Firebird 5の今後の機能のレビューも)

                31ページの資料で以下の項目があります。

                ・メンテナンス
                ・Firebird 4.0 Progress
                ・Firebird 4.0 Preview
                ・Further Development
                ・Firebird 4.x evolution
                ・Planning Firebird 5.0

                明日以降、順に内容を確認・説明していきます。

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                | meijik | Firebird/InterBase | 06:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                MySQLクライアントでの非同期処理概略
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                  MySQLクライアントでの非同期処理概略

                  本エントリはMySQL Advent Calendarの二日目です。

                  MySQLの従来のプロトコルを利用するConnectorでは非同期の対応はありませんでしたが、
                  MySQL 8.0.16でサポートされました。

                  The MySQL C API now supports asynchronous functions for nonblocking communication with the MySQL server

                  これらはもともとあるAPI関数の名称末尾に_nonblockingをつけた以下の六関数です。

                  ・mysql_real_connect_nonblocking()
                  ・mysql_real_query_nonblocking()
                  ・mysql_store_result_nonblocking()
                  ・mysql_next_result_nonblocking()
                  ・mysql_fetch_row_nonblocking()
                  ・mysql_free_result_nonblocking()

                  ひとつのクエリを実行するときはmysql_next_result以外の5関数を使います。
                  # 複数のクエリを実行する例(これは同期(blocking)の例)はこちらを参照してください。

                  非同期のSELECTの例はこちらのマニュアルをご参照ください。。

                  上記マニュアルにありますが、非同期処理の流れは以下のようなものになります。

                  status = 非同期関数の呼び出し(args);
                  while (status == NET_ASYNC_NOT_READY) {
                  /* 処理が終了するまで他の処理呼び出し */
                  other_processing ();
                  /* 同じ引数で同じ関数をinvoke */
                  status = 非同期関数の呼び出し(args);
                  }
                  if (status == NET_ASYNC_ERROR) {
                  /* 非同期呼び出しエラー */
                  } else {
                  /* 非同期呼び出し成功。次の処理へ */
                  }

                  さて、C言語では非同期処理が実装されましたが、他の言語ではどうでしょうか?
                  実はX ProtocolでそれをサポートするConnectorでは非同期処理が可能です。
                  以下のマニュアルではNode.js, C#, Javaの例が確認できます。

                  3.3 Synchronous versus Asynchronous Execution



                  X Protocolでなく、従来のプロトコルでの各言語の対応は以下のとおりです。

                  (1) Connector/J (Java) JDBCの仕様として無いため下記のような取り組みがあります。
                  Asynchronous Database Access(ADBA) 

                  (2) Connector/ODBCは未対応
                  ODBCとしての仕様とMicrosoftの実装(SQL Server)にはある

                  (3) Connector/Net (C#)
                  Connector/Net自体はネイティブな非同期処理を持ちませんが、
                  .Netが提供するTAP(タスク ベースの非同期パターン)ベースの非同期メソッドはあります。

                  5.11 Asynchronous Methods

                  タスク ベースの非同期パターン (TAP)

                  Connector/Net自体はネイティブな非同期処理を持たないため以下で議論されたり、サードパーティのドライバや
                  実装の試みがなされています。

                  C# MySql Driver - Async Operations

                  C#の高速なMySQLのドライバを書こうかという話、或いはパフォーマンス向上のためのアプローチについて

                  明日はhmatsu47さんです!

                  JUGEMテーマ:コンピュータ



                  | meijik | MySQL | 08:41 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  Firebird Conference 2019 インデックス
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                    Firebird Conference 2019 インデックス

                    本エントリはFirebird Advent Calendar 2019の一日目です。

                    Firebird Conference 2019は今年の10/17から19までの三日間、ドイツのベルリンで行われました。
                    (私は長らく参加できていません。来年にはFirebird 4もリリースされると思いますので、なんとか参加したいと思ってます)

                    今年のFirebird ConferenceはFirebird 4にフォーカスしており、一連のワークショップ、詳細なプレゼンテーションと実践的な演習も含まれました。これは、より教育的・実用的で、理論的ではないものにしたいためです。

                    「プレゼンテーションとビデオを近日中に公開します」とのことなので、資料が発表されれば、それをもとにAdvent Calendar か、その後別のブログエントリにて取り上げたいと思います。全体のインデックスへのリンクは以下になります。

                    Firebird Conference 2019

                    とりあえずDAY1の13:00までの4セッションの資料はPDFでアップロードされていますので、順にFirebird Advent Calendar 2019でとりあげていきたいと思います。今年もよろしくお願いします。

                    (1) Firebird on the road from v4 to v5.
                    (2) Replication in Firebird 4: Configuration and practical examples.
                    (3) New transactions' features and changes in garbage collection in Firebird 4.
                    (4) Multithread sweep, backup and restore: implementation and performance test results.

                    明日はnakagamiさんです!

                    JUGEMテーマ:コンピュータ



                    | meijik | Firebird/InterBase | 07:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                    COUNT(DISTINCT expr)の概算値
                    0
                      COUNT自体は非常に負荷の高い処理です。(少なくともMySQLのMyISAMストレージエンジンのように件数をテーブルデータとして持っていない限りは)特に対象とする行数が莫大だったり、分散DBだったり、DISTINCTもあわせて指定されると、なかなかすぐには結果が返ってきません。

                      そのため、最近のRDBMSやSQLのインターフェースを持つビッグデータ処理の実装では、COUNT(DISTINCT expr)について、正確な値を時間をかけて返す代わりに、概算値をはやく(負荷少なく)返す独自の関数を持つものが増えてきました。外部仕様としては次のものがあります。

                      (1) 概算用の新しい集計関数を用意する
                      (2) デフォルトがすでに概算で、厳密に計算する新しい集計関数を用意する

                      さすがに従来のRDBMSで(2)を外部仕様とすると怒られるので、従来のRDBでは(1)が利用されます。
                      順に説明します。

                      (1) 概算用の新しい集計関数を用意する
                       商用御三家(Oracle DB, SQL Server, IBM Db2)とOSS RDBMS御三家(MySQL, PostgreSQL, Firebird) + SQLiteの実装状況は以下のとおり。(比較用にいくつかクラウドのDWHに言及しています)

                      (a) APPROX_COUNT_DISTINCT(expr)を利用する。
                      Oracle 12c
                      SQL Server 2019 (SQL Server以外のAzure SQL Databaseなどでサポートされていたものが使えるようになった)

                      Oracleでは、これを含めて10個のAPPROX_%関数が12c以降に追加されました。

                       APPROX_COUNT_DISTINCT(expr)は以下のクラウドDWHでも利用できます。
                      Azure SQL Database,Azure Synapse
                      Snowflake(これはHLL()集合関数の別名: HLLはHyperLogLogというアルゴリズムの名称)

                      prestoでは、類似のAPPROX_DISTINCT(expr)が利用できます。
                      これは以下の記事からも参照できます。

                      クエリのパフォーマンス改善のための Tips

                      (b) APPROXIMATEをつける
                       PostgreSQL自体は該当機能はありませんが、
                      フロントエンドがPostgreSQL 8.x互換であるAmazon Redshiftでは、以下のような表記ができます。

                      APPROXIMATE COUNT(DISTINCT expr)

                      これは先にとりあげたHyperLogLogのアルゴリズムを使うためdistinctがないcountには有効ではありません。

                      結果としては冒頭であげた7つのRDBMSのうち、Oracle, SQL Server以外のRDBMSは概算用の新しい集計関数は利用できません。

                      (2) デフォルトがすでに概算で、厳密に計算する新しい集計関数を用意する
                       Google BigQueryでは、count(distinct expr)のデフォルト動作がすでに概算の値になります。
                      これを避けて、正確なカウントを取得するためには、以下のどちらかを使います。

                      ・EXACT_COUNT_DISTINCT(expr)
                      ・exprをgroup byして、countする(EXACT_COUNT_DISTINCTがサポートされていないバージョンの場合)

                      上記はレガシーSQLについてのものです。BigQueryは従来のSQLをレガシーSQL, 新たにSQL標準に寄せたものを標準SQLと呼んでいます。

                      JUGEMテーマ:コンピュータ



                      | meijik | SQL | 08:58 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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