2015.12.06 Sunday
2015年版 InterBaseの歩み
Firebirdのご先祖はInterBaseというデータベースであり、InterBase 6.0 Open Editionというオープンソース化されたソースコードからフォークして、Firebird 1.0がリリースされ、それがバージョンアップを重ねFirebird 3.0 RC1まできています。
InterBase 6.0 Open Editionは、その次のバージョンである6.5(日本版未発売)から、再度クローズドソースになり、InterBase 7.0以降は徐々にFirebirdとは違う実装にて拡張を続け、現在の最新版であるXE7まで、さまざまな機能の
違いがでたり、同等の機能でも違う仕様や実装が違ってきています。
Firebirdがフォークしたあたりから、InterBase 2009までの歩みやFirebirdとの差異については、
拙書の「付録 D InterBaseの歩み」をご参照ください。
Firebird徹底入門
その後InterBaseはXE, XE3, XE7とリリースされました。最新のXE7は昨年(2014年)末にリリースされましたので、
「2015年版 InterBaseの歩み」はXE7の歩みとなります。
InterBaseの新機能(日本語)
XE7からはDocWikiにまとめられているので、アップデートとかホットフィックスとかわかりやすいです。
Help for InterBase XE7
XE7の新機能としては以下のようなものがあげられています。(OWL's Perspectiveさんのリストを元に作成しました)
(1) 変更ビュー(テーブルの変更履歴を簡単に追跡する)
(2) 64-bit Linux(RHEL、Ubuntu、SUSE)をサポート
(3) パフォーマンスの向上(SMP環境でのパフォーマンスの向上、トランザクションの改善)
(4) トランザクションIDの64ビット化
(5) インクリメンタルデータダンプ機能の改善(データダンプ時に変更があったページのみを対象に)
(6) APIの拡張(オンラインダンプ/インクリメンタルダンプ、ジャーナルアーカイブ関係APIの追加)
(7) パフォーマンス監視の更新(パフォーマンスモニタリングカウンタを64ビット化)
(8) 以前のバージョンのODSのサポート(ODS 13/14/15をそのまま使用可能に)
細かーい新機能や変更については、ここをご参照ください。
まず注意しなければならない点はInterBaseは最近以下の形式でサービスパック的なものが提供されています。
InterBase メジャーバージョン Update n (Hotfix m)
現在XE7は「InterBase XE7 Update 5」です。
困るのはUpdate nでも、バグフィックス以外に機能追加も行われてしまうところで。。。結局は最新のUpdate HotfixにしないとInterBase XE7 ! といっても、使える機能と使えない機能があるところですね。。。。
新機能のうち(1) は、まあ面白い機能です。今度評価してみたいと思います。
(2) はまぁ少し対応遅い? (3),(5),(6),(7) は地道な進化です。パチパチ。
(4) はFirebirdでも何度か議論になっていますが、ODSの変更を伴うためペンディングされていたような気がします。
Firebird Transaction ID Limit Solution (Firebird-Devel)
とりあえず32-bitのトランザクションIDで、オーバーフローするとデータベースが壊れるバグは修正されています。
(8) はいいですね! Firebirdはなるべくそのようなつくりになっていましたが、InterBaseは新しいバージョンで開くと勝手にODSのバージョンをあげたりすることがあったので(ODS 11.xのファイルにInterBase 7.5で接続すると、勝手に11.2にされてしまう)この変更は、ほんとによい。
ODS13,14,15ということで、InterBase 2009/XE/XE3のものが対応ということになります。
ODSの対応については、次のブログエントリをご参照ください。
InterBase/Firebird ODS versions(Owl's perspective)
ひまができたら、XE7の(1)を検証してみたいですが、今日はまぁ外部仕様レベルで。。。。
InterBase 6.0 Open Editionは、その次のバージョンである6.5(日本版未発売)から、再度クローズドソースになり、InterBase 7.0以降は徐々にFirebirdとは違う実装にて拡張を続け、現在の最新版であるXE7まで、さまざまな機能の
違いがでたり、同等の機能でも違う仕様や実装が違ってきています。
Firebirdがフォークしたあたりから、InterBase 2009までの歩みやFirebirdとの差異については、
拙書の「付録 D InterBaseの歩み」をご参照ください。
Firebird徹底入門
その後InterBaseはXE, XE3, XE7とリリースされました。最新のXE7は昨年(2014年)末にリリースされましたので、
「2015年版 InterBaseの歩み」はXE7の歩みとなります。
InterBaseの新機能(日本語)
XE7からはDocWikiにまとめられているので、アップデートとかホットフィックスとかわかりやすいです。
Help for InterBase XE7
XE7の新機能としては以下のようなものがあげられています。(OWL's Perspectiveさんのリストを元に作成しました)
(1) 変更ビュー(テーブルの変更履歴を簡単に追跡する)
(2) 64-bit Linux(RHEL、Ubuntu、SUSE)をサポート
(3) パフォーマンスの向上(SMP環境でのパフォーマンスの向上、トランザクションの改善)
(4) トランザクションIDの64ビット化
(5) インクリメンタルデータダンプ機能の改善(データダンプ時に変更があったページのみを対象に)
(6) APIの拡張(オンラインダンプ/インクリメンタルダンプ、ジャーナルアーカイブ関係APIの追加)
(7) パフォーマンス監視の更新(パフォーマンスモニタリングカウンタを64ビット化)
(8) 以前のバージョンのODSのサポート(ODS 13/14/15をそのまま使用可能に)
細かーい新機能や変更については、ここをご参照ください。
まず注意しなければならない点はInterBaseは最近以下の形式でサービスパック的なものが提供されています。
InterBase メジャーバージョン Update n (Hotfix m)
現在XE7は「InterBase XE7 Update 5」です。
困るのはUpdate nでも、バグフィックス以外に機能追加も行われてしまうところで。。。結局は最新のUpdate HotfixにしないとInterBase XE7 ! といっても、使える機能と使えない機能があるところですね。。。。
新機能のうち(1) は、まあ面白い機能です。今度評価してみたいと思います。
(2) はまぁ少し対応遅い? (3),(5),(6),(7) は地道な進化です。パチパチ。
(4) はFirebirdでも何度か議論になっていますが、ODSの変更を伴うためペンディングされていたような気がします。
Firebird Transaction ID Limit Solution (Firebird-Devel)
とりあえず32-bitのトランザクションIDで、オーバーフローするとデータベースが壊れるバグは修正されています。
(8) はいいですね! Firebirdはなるべくそのようなつくりになっていましたが、InterBaseは新しいバージョンで開くと勝手にODSのバージョンをあげたりすることがあったので(ODS 11.xのファイルにInterBase 7.5で接続すると、勝手に11.2にされてしまう)この変更は、ほんとによい。
ODS13,14,15ということで、InterBase 2009/XE/XE3のものが対応ということになります。
ODSの対応については、次のブログエントリをご参照ください。
InterBase/Firebird ODS versions(Owl's perspective)
ひまができたら、XE7の(1)を検証してみたいですが、今日はまぁ外部仕様レベルで。。。。
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