人気テレビシリーズ「SP」の多くの謎を映画「野望編」「革命編」で明らかにする!
のかと思った本作だが、やはり真相は曖昧なまま。エンディングも謎のまま。
黒幕まで迫ると「実はその裏にさらなる黒幕が」という少年ジャンプの人気作のような
底なしの引き延ばし。ここまでくれば原川幸子(お茶入れてくれる頭もじゃもじゃのおばさん)
が黒幕だった! とかでいいんじゃね(笑)。黒幕が明かされるのはエピソード7? 8? いったいいくつよ! という感じ。
いや、岡田君がとりくむアクションシーンはすばらしい。役者さんたちは悪くはないのだ。
前作と同じで、いろいろなところが映画的に不備だ。舞台となる国会議事堂。字幕で
「××の2F」的なものが入るのだが、そもそも国会議事堂の見取り図は、離れたところで馬鹿騒ぎする連中
手書きの平面図のみ。テロリストやSPが活躍する位置取りや、移動・制圧がどうなされているか
観客はすごく曖昧な形でしかわからない。こういうときこそ、ワイヤーフレームの見取り図などを
効果的に使うべきではないのか?
また、テロリストが利用する地雷は言葉ではなく、実際に爆発シーンを入れないと。
「こうすごい」と口で説明するのがテレビなら、それを実際に見せるのが「映画」ではないんでしょうかね。
革命に加わるメンツの掘り下げかたも中途半端な感があり。尾形や伊達はおおむねいいけども、要所でいきなり
「なぜ」「実は〜」的な会話で終わらせたり。むむむむ。
前回も思ったけど、これはやはり岡田君のがんばりと、真木さんのプロポーション(いや、ツッコミ?)、それと
かっこいいサウンドに1000円(映画の日)払う映画だ(ただ音楽はメインテーマに頼りすぎで、全体に「よくできている」という感じではないです。サウンドトラックは買ってません)。
いろいろ文句はいったけど、結構楽しめた。
でも、本当の真相を明かすなら、映画じゃなく深夜テレビドラマシリーズにしてね。。。。。
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評価:
菅野祐悟(音楽)
avex trax
¥ 2,900
(2011-03-09)
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