2023.12.25 Monday
2024年のFirebird(展望)
本エントリはFirebird Advent Calendar 2023 25日目のエントリです。
# 実際に書いているのは2024-01-02です orz
毎年ここにかく2023年のFirebirdについては、1日目のエントリに書きましたので、そちらをご覧ください。
Firebird 2023年の振り返り
現在、Firebird 5.0が開発中ですが、Firebird 4.0のレプリケーションような大きな機能追加はなく、
細やかな改善のように見えます。(それはFirebird 4.0のODSバージョンが13.0に対して、13.1というのにも現れています)
Firebirdは良くも悪くも現在の大きな流れに対して、既存のユーザー以外には中途半端な立ち位置にあると思います。
SQLiteのように組み込みに特化して、高機能になる、というわけでもなく、
かといってPostgreSQLやMySQLが目指す大規模対応、新しい試みのRDBMSのフロントエンドになる、というわけでもなく、
かといってCloudで扱いやすい、というものでもありません。
Firebird以外の2023年RDBMS界隈はどうでしたでしょうか?
2年前にまとめたときから、さらにクラウド化が進んでいる現状です。
2022年のFirebird
こばさんのまとめをみると全貌がわかりやすいと思います。
[個人的]データベースゆく年くる年(2023)
残念ながらどこにもFirebirdが関連しそうな要素がありません。。。 orz
2023年は世界五大クラウドからIBMが退場して、Oracleが入れ替わったような印象を受けます。
2023年の世界におけるSaaS企業のトップ5社(MIICHISOFT)
DBに固執せず、プラットフォームとしてのクラウドをすすめるために、Microsoft Azueとの連携や、
PostgreSQLのマネージドサービスを提供したりしています。
新しい流れとしては、東芝のGridDBからクラウドでFreeプランがでたり、
ノーチラスのTsurugiがリリースされたり、ということがありました。
GridDB自体は素晴らしいものだと思うのですが、いかんせん既存のOSSのフロントエンド(PostgreSQLやMySQL)ではなく、
独自にしてしまったのが、つらいところ。そのため既存の開発者を取り込むところでつまずいている印象を受けます。
Tsurugiはその点、NECさんにまかせてPostgreSQLをフロントエンドに据えたのは、いい割り切り具合だと思います。
後はどれだけ開発者がTsurugi独自の文化を活かした実装をするか、その利点をユーザに伝えるか、で、
Tsurugiを使おうとする人々をどれだけ巻き込んで、どれだけの教育をどれだけの期間でできるのか、にかかっていると思います。
Firebirdは既存のユーザの要望に応えつつ、JDBCや.Netを使ったオンプレアプリの組み込み(同梱)データベースとして新規ユーザを獲得できるように地道な活動を期待します。
# 実際に書いているのは2024-01-02です orz
毎年ここにかく2023年のFirebirdについては、1日目のエントリに書きましたので、そちらをご覧ください。
Firebird 2023年の振り返り
現在、Firebird 5.0が開発中ですが、Firebird 4.0のレプリケーションような大きな機能追加はなく、
細やかな改善のように見えます。(それはFirebird 4.0のODSバージョンが13.0に対して、13.1というのにも現れています)
Firebirdは良くも悪くも現在の大きな流れに対して、既存のユーザー以外には中途半端な立ち位置にあると思います。
SQLiteのように組み込みに特化して、高機能になる、というわけでもなく、
かといってPostgreSQLやMySQLが目指す大規模対応、新しい試みのRDBMSのフロントエンドになる、というわけでもなく、
かといってCloudで扱いやすい、というものでもありません。
Firebird以外の2023年RDBMS界隈はどうでしたでしょうか?
2年前にまとめたときから、さらにクラウド化が進んでいる現状です。
2022年のFirebird
こばさんのまとめをみると全貌がわかりやすいと思います。
[個人的]データベースゆく年くる年(2023)
残念ながらどこにもFirebirdが関連しそうな要素がありません。。。 orz
2023年は世界五大クラウドからIBMが退場して、Oracleが入れ替わったような印象を受けます。
2023年の世界におけるSaaS企業のトップ5社(MIICHISOFT)
DBに固執せず、プラットフォームとしてのクラウドをすすめるために、Microsoft Azueとの連携や、
PostgreSQLのマネージドサービスを提供したりしています。
新しい流れとしては、東芝のGridDBからクラウドでFreeプランがでたり、
ノーチラスのTsurugiがリリースされたり、ということがありました。
GridDB自体は素晴らしいものだと思うのですが、いかんせん既存のOSSのフロントエンド(PostgreSQLやMySQL)ではなく、
独自にしてしまったのが、つらいところ。そのため既存の開発者を取り込むところでつまずいている印象を受けます。
Tsurugiはその点、NECさんにまかせてPostgreSQLをフロントエンドに据えたのは、いい割り切り具合だと思います。
後はどれだけ開発者がTsurugi独自の文化を活かした実装をするか、その利点をユーザに伝えるか、で、
Tsurugiを使おうとする人々をどれだけ巻き込んで、どれだけの教育をどれだけの期間でできるのか、にかかっていると思います。
Firebirdは既存のユーザの要望に応えつつ、JDBCや.Netを使ったオンプレアプリの組み込み(同梱)データベースとして新規ユーザを獲得できるように地道な活動を期待します。
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