キムラデービーブログ

オープンソースデータベースを加速する「キムラデービー」のブログです。カレー日記を兼ねてます。なお著者は2010-06-01より日本オラクルに在籍していますが、本サイト(ブログ、またはウェブサイト)において示されている見解は、私自身の見解であって、オラクルの見解を必ずしも反映したものではありません。
Firebird 5.0のプラン:投票結果が多い機能(1)
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    Firebird 5.0のプラン:投票結果が多い機能(1)

    本エントリはFirebird Advent Calendar 2019の16日目です。

    "Firebird on the road from V4 to V5"の最後のほうで、
    "Top-voted tickets from the tracker" として十個とりあげられていますので
    それを見ます。まぁ、単なる要望なので実際に実装されるかどうかわかりません。
    本日はそのうちの1)と2)を見ます。

    1) CORE-743 Job / Task Scheduler
    2) CORE-720 Local temporary tables

    1) CORE-743 ジョブ/タスクスケジューラー
     OSのジョブスケジューラー(LinuxのcronやWindowsのatコマンド)もありますが、データベースでは独自にこの機能を提供しているものが多々あります。一般的なRDBMSの実装状況は次のとおり。

    Oracle DB: DBMS_JOBもしくはDBMS_SCHEDULERパッケージ
    SQL Server:SQL Server エージェント
    IBM Db2:管理用タスク・スケジューラー
    PostgreSQL: pgAgent
    MySQL: イベントスケジューラ(本体機能)

     単純に実装するのであれば、MySQLのイベントスケジューラ相当のもの、つまりローカルのMySQLサーバー内で、ひとつの接続的に動作するスレッドでの動作、がよいと思います。いろいろやる(特に外部コマンドの実行)のであれば、やはり別プロセスで動作させたり、リモートでの実行(リモート先にAgent相当のものをインストール)
    ということになりますが、ちょっとFirebirdにはオーバースペックな印象です。

     個人的にはMySQL相当のものの実装を期待します。

    2) CORE-720 ローカルの一時テーブル
     Firebird(そしてOracle, Db2も同様)の一時テーブルはSQL標準に準拠した動作をするグローバルの一時テーブルです。

    CREATE GLOBAL TEMPORARY TABLE table_name(create_definition [, ...]) [ON COMMIT {DELETE|PRESERVE} ROWS]

    作成された一時表はスキーマ内に残り、セッションの終了時には削除されません。
    同じ名前のテンポラリテーブルは、セッションが違っても作成できません。しかしながら、セッションが異なればデータ内容は異なります。

     よりMySQLやSQL Serverの一時表に近い動作をする一時表として、Oracleは18cからCREATE PRIVATE TEMPORARY TABLEが、Db2では以前から使われているDECLARE GLOBAL TEMPORARY TABLEが利用できます。「ローカル」ということであれば、現状MySQLやPostgreSQLでサポートされているもの(SQL Serverの#付の一時表に近いもの)がアプリケーションプログラムからは扱いやすいと思います。

    IBM Db2のDECLAREとCREATEの違いはこちら。

    DB2 9.7 小ネタ - CREATE GLOBAL TEMPORARY TABLEで一時表が作成可能になった(Unofficial DB2 BLOG)

    Firebirdが最初に実装したときの話はこちら。

    Firebird 2.1の新機能(2) グローバル一時表(キムラデービーブログ)

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    | meijik | Firebird/InterBase | 06:04 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    Firebirdのround()の話
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      Firebirdのround()の話

      本エントリはFirebird Advent Calendar 2019の13日目です。

      以下の二つのブログ記事に触発されて、Firebirdの動作を確認するものです。

      PostgreSQLのround()の話

      Oracle Databaseのround()の話

      短くまとめると、人はround()に四捨五入を期待するけど、その動作は誤差のない数値(NUMBER, DECIMAL, NUMERIC、等のいわゆるexact-value)を引数にしたときだけであって、誤差のでる数値(DOUBLE PRECISION, FLOAT、等のいわゆるapproximate-value)のround()の場合は、実装により、exact-value同等に処理される場合も、誤差がでる場合もあるし、内部的にCライブラリを使っていると銀行家の丸め(Banker's round)になる実装もあるよ、ということです。

      Firebirdの場合は、後程実際に試しますが、動作としてはIBM Db2やMicrosoft SQL Serverのように、科学的方法を試みている、ように見えます。(Firebird 4.0 on Win10)

      セルコ(Joe Celko)の「プログラマのためのSQL 第四版 日本語版(翻訳: ミックさん)」では以下のように記述されています。

      SQLは丸めについても標準では何も決めていない。プログラミングにおける丸めの方法は、代表的なものが2つある。科学的方法と商業的方法である。
      科学的方法は、いわゆる我々が学校で習う四捨五入である。これは一般に小さな数に向いている。商業的方法は、一風変わっている。端数が1〜4ならば切り捨て、
      6〜9ならば切り上げる。ここまでは科学的方法と変わらないが、違うのは端数が5の場合である。
      商業的方法では、切り捨てと切り上げのうち結果が偶数となるほうへ丸める【訳注10】。

      ミックさんの訳注10は以下のとおり。リンク先は消滅していたので、同等のドキュメントにリンクしなおしました。

      商業的方法は「偶数丸め」とも呼ばれる。丸めの対象桁の数値が5の場合、切り上げられたり切り下げされたりして、結果が常に偶数になる。
      この方式を採用しているソフトウェアとして、Microsoft AccessのROUND関数がある。
      以下のMicrosoft社のドキュメントも参照。

      ●[OFFXP]VBAのRound関数について

      Firebirdでの実行結果は以下のとおり。2.5はすべて四捨五入されて3になっています。

      CREATE TABLE rd_table(c1 numeric(3,1), c2 double precision,c3 float);
      INSERT INTO rd_table VALUES (2.1, 2.1, 2.1);
      INSERT INTO rd_table VALUES (2.2, 2.2, 2.2);
      INSERT INTO rd_table VALUES (2.3, 2.3, 2.3);
      INSERT INTO rd_table VALUES (2.4, 2.4, 2.4);
      INSERT INTO rd_table VALUES (2.5, 2.5, 2.5);
      INSERT INTO rd_table VALUES (2.6, 2.6, 2.6);
      INSERT INTO rd_table VALUES (2.7, 2.7, 2.7);
      INSERT INTO rd_table VALUES (2.8, 2.8, 2.8);
      INSERT INTO rd_table VALUES (2.9, 2.9, 2.9);
      INSERT INTO rd_table VALUES (3.0, 3.0, 3.0);

      select c1, round(c1), round(c2), round(c2,0), round(c3), round(c3,0) from rd_table;

      C1 ROUND ROUND ROUND ROUND ROUND
      ======= ======= ======================= ======================= ============== ==============
      2.1 2 2.000000000000000 2.000000000000000 2.0000000 2.0000000
      2.2 2 2.000000000000000 2.000000000000000 2.0000000 2.0000000
      2.3 2 2.000000000000000 2.000000000000000 2.0000000 2.0000000
      2.4 2 2.000000000000000 2.000000000000000 2.0000000 2.0000000
      2.5 3 3.000000000000000 3.000000000000000 3.0000000 3.0000000
      2.6 3 3.000000000000000 3.000000000000000 3.0000000 3.0000000
      2.7 3 3.000000000000000 3.000000000000000 3.0000000 3.0000000
      2.8 3 3.000000000000000 3.000000000000000 3.0000000 3.0000000
      2.9 3 3.000000000000000 3.000000000000000 3.0000000 3.0000000
      3.0 3 3.000000000000000 3.000000000000000 3.0000000 3.0000000

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      | meijik | Firebird/InterBase | 17:32 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      "Firebird on the road from V4 to V5"(8) Firebird 4でのタイムゾーン管理
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        "Firebird on the road from V4 to V5"(8) Firebird 4でのタイムゾーン管理

        本エントリはFirebird Advent Calendar 2019の12日目です。

        本日は「Firebird 4.0 Preview」パートのタイムゾーン管理について、一昨日昨日の続きから説明します。

        ・すべてのセッションに対するデフォルトのタイムゾーンはfirebird.confで設定できます。(DefaultTimeZone設定)
        ・タイムゾーンはセッションごとに上書きできます。(DPB経由)
        ・タイムゾーンは実行時に変更できます。
        SET TIME ZONE
        ・タイムゾーンは実行時にリセットできます。
        SET TIME ZONE LOCAL

        # DPBはデータベースパラメータブロックです。C APIから接続時に指定します。
        直接の説明ではないですが、Firebird 2.5のドキュメントを参照しておきます。

        API(アプリケーションプログラミングインタフェース)の拡張

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        | meijik | Firebird/InterBase | 08:59 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        "Firebird on the road from V4 to V5"(7) Firebird 4でのタイムゾーンサポート(2)
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          "Firebird on the road from V4 to V5"(7) Firebird 4でのタイムゾーンサポート(2)

          本エントリはFirebird Advent Calendar 2019の11日目です。

          本日は「Firebird 4.0 Preview」パートのタイムゾーンサポートについて、昨日の続きから説明します。

          ・AT表記は(日付)時刻の値を、他のタイムゾーンに変換します。
          select current_timestamp at time zone 'America/Sao_Paulo'
          または
          select timestamp '2018-01-01 12:00 GMT' at local
          ・EXTRACT は拡張されました。
          TIMEZONE_HOUR と TIMEZONE_MINUTE
          ・CURRENT_TIME と CURRENT_TIMESTAMP はUTC時間を返すように変更されました。
          ・レガシー(WITHOUT TIME ZONE)な時間を返すLOCALTIME と LOCALTIMESTAMPが追加されました。

          順にみますね。

          ・AT表記(AT expression)
          "AT LOCAL", "AT TIME ZONE 〜"は、Oracle 9iでサポートされSQL標準になっています。
          これはTIMESTAMP WITH TIME ZONEとあわせてのサポートですので、これがサポートされていないMySQL, IBM Db2, SQLiteにはありません。

          それ以外のRDBMSでは以下の対応です。

          Oracle DB: サポート。(9i以降)
          SQL Server: サポート(2016以降)
          PostgreSQL: サポート(7.3以降)

          詳細はそれぞれPostgreSQLのマニュアル(11)をご参照ください。たぶん、そのほうがわかりやすいので。

          EXTRACT
          ・CURRENT_TIME と CURRENT_TIMESTAMP
          ・LOCALTIME と LOCALTIMESTAMP


          ただし、CURRENT_%が「トランザクション開始時」になるのはPostgreSQLのみです。

          FirebirdでPostgreSQL(標準SQL?)のCURRENT_TIMESTAMPを模倣

          ついでに、Oracle DBのLOCALTIMESTAMPのリンクもはっておきます。

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          | meijik | Firebird/InterBase | 06:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          "Firebird on the road from V4 to V5"(6) Firebird 4でのタイムゾーンサポート
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            "Firebird on the road from V4 to V5"(6) Firebird 4でのタイムゾーンサポート

            本エントリはFirebird Advent Calendar 2019の十日目です。

            "Firebird on the road from v4 to v5"はFirebirdの初日に行われた最初のセッションで、
            Firebird Projectのドミトリィ・ヤマノフ(Dmitry Yemanov)により行われました。資料は以下のリンクから取得できます。

            "Firebird on the road from v4 to v5"

            本日は「Firebird 4.0 Preview」パートのタイムゾーンサポートについて説明します。

            Firebird 3.0までは日付時刻型ではタイムゾーンの扱いはできませんでした。
            そのため、ローカルタイムで統一して利用するか、UTCで格納して、クライアント側でタイムゾーンを意識した操作をする必要がありました。

            Firebird 4.0ではこれを容易に扱うためにSQL標準(SQL:2008)に従ったWITH TIMEZONEをサポートすることになりました。

            ・TIME[STAMP] WITHOUT TIME ZONE タイムゾーンなしのTIME[STAMP](デフォルト)
            ・TIME[STAMP] WITH TIME ZONE
            ・タイムゾーン情報のために2-byte追加
            タイムソーンはリージョン名での定義、例えば
            '10:00 America/Los_Angeles'
            もしくGMT(UTC)からの差異(時:分)、例えば下記で定義
            '10:00 -08:00' or '10:00 -08'
             Time / timestamp 部分はUTCとして(compared, sorted)格納
             タイムゾーンは≪そのまま(as is)≫格納

            他のデータベースの実装状況は以下のとおりです。(WITH TIME ZONE省略時のデフォルトはWITHOUT TIME ZONE)

            Oracle DB: WITH TIME ZONEでサポート。(9i以降)
            SQL Server: datetimeoffsetでサポート(2008以降)
            IBM Db2: なし(zOS用Db2ではバージョン10でサポート)
            MySQL:timestampで対応。格納時に現在のタイムゾーンからUTCに、読み出しではUTCから現在のタイムゾーンに変換。(WITH TIMEZONEは未サポート)
            PostgreSQL:WITH TIME ZONEでサポート。7.3より前のバージョンでは省略時のデフォルトがWITH TIME ZONEでしたが、7.3以降はSQL標準どおりになりました。
            SQLite: なし。すべてUTCで扱う

            日本はタイムゾーンが+09:00で全国統一されていますが、緯度的に国土が広い国では複数のタイムゾーンがあります。
            (日本でも一時話題になったサマータイム(DST: Daylight Saving Time)設定がある国もあります)
            また、分の単位での設定があるため、SQL標準でも分の単位が扱えるようになっています。

            時間帯 (標準時)(Wikipedia)



            [ここからはFirebirdに直接関係ない話です]
            Webで見つけた以下の豆知識おもしろかったです。

            タイムゾーンの豆知識3つ|Hinemosu

            Oracleについての記事は山下さんのこちらの記事がわかりやすかったです。

            日付データ演算の達人技を伝授する 【第3話】 (1/3)

            Oracleでは本体のアップグレード時、それとあわせて、タイムゾーンのアップグレードも必要とのこと。

            忘れずに!アップグレード後の作業

            Oracle Database 12c へのアップグレード / 移行とデータベース統合(Part 1)

            Db2ではタイムゾーン用のデータ型や知見は見つかりませんでしたが、日付時刻の扱いで、ここらへんの記事やブログエントリが読み物として面白かったです。

            日付と時刻であそぶ(IBM Developerサイト)


            標準SQL での日付・時刻の扱い方(i am BEST)


            "一番ベンダー独自色の少ないデータベース"を例にとって日付・時刻の計算をシンプルに理解しよう(i am BEST)

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            | meijik | Firebird/InterBase | 06:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            "Firebird on the road from V4 to V5"(5) Firebird 4でのNUMERIC / DECIMALの改善
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              "Firebird on the road from V4 to V5"(5) Firebird 4でのNUMERIC / DECIMALの改善

              本エントリはFirebird Advent Calendar 2019の九日目です。

              "Firebird on the road from v4 to v5"はFirebirdの初日に行われた最初のセッションで、
              Firebird Projectのドミトリィ・ヤマノフ(Dmitry Yemanov)により行われました。資料は以下のリンクから取得できます。

              "Firebird on the road from v4 to v5"

              本日は「Firebird 4.0 Preview」パートで、NUMERIC / DECIMAL の改善について説明します。

              FirebirdのNUMERICとDECIMALは同じ実装で、精度が18桁しかありませんでした。

              # もともとのNUMERICとDECIMALの違いについては以下をご参照ください。

              What's the difference between NUMERIC and DECIMAL

              Firebird 4.0で、精度が18から38に拡張されます。この拡張により、より大きな値が誤差なく扱える上に、他のデータベース(から|へ)の移行がスムーズになることが期待できます。

              他のデータベースの実装状況は以下のとおりです。

              Oracle DB: 38(NUMBER型が相当)
              SQL Server: 38
              IBM Db2: 31
              MySQL:65
              PostgreSQL:1000(内部実装は十数万)
              SQLite: NUMERIC / DECIMALに相当するデータ型なし

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              | meijik | Firebird/InterBase | 06:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              オラクルのデータベース製品でGISを使おう!
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                オラクルのデータベース製品でGISを使おう!

                このエントリはRDBMS-GIS(MySQL,PostgreSQLなど) Advent Calendar 2019 の七日目です。

                日本オラクルでMySQLのサポートをなりわいとしている木村です。

                オラクルのデータベース製品で最近GIS関連の機能が追加コストなしで利用できるようになったのでお知らせします。

                そのいち: Oracle DatabaseのすべてのエディションでSpatial and Graphが無料に!

                おとといの以下のブログで詳細されています。

                Spatial now free with all editions of Oracle Database

                もともとEE(Enterprise Edition)のオプションであり、SE(Standard Edition)にはOracle Locatorと呼ばれるサブセットしか
                利用できなかったものがすべてのエディションで追加コストなしに利用できるようになりました。

                # Express Editionについては18c Express editionから、ベースがEEになっており、利用することが可能にはなっていました。

                Oracle Database 18c Express Editionの紹介

                長年実績のあるOracle の Spatial and Graph機能、ぜひお試しください。

                そのに: MySQL 5.7でGIS機能が刷新され本体組み込みになり、8.0で改善されました。
                以下の資料を参考に、ぜひお試しください。

                MySQL 5.7で刷新されたGIS機能のご紹介

                MySQL 8.0で強化されたGIS機能のご紹介

                著者のやまさきさんは、先日の以下のイベントでも登壇されたので、後日資料公開がアナウンスされると思います。気になる方はチェックしてみてください。

                MySQL Technology Cafe #6

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                | meijik | クロスデータベース | 00:57 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                単精度、倍精度のその先は→四倍精度と十進浮動小数点数(DECFLOAT)
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                  タイトル: 単精度、倍精度のその先は→四倍精度と十進浮動小数点数(DECFLOAT)
                  副題: "Firebird on the road from V4 to V5"(4) Firebird 4でのDECFLOATデータタイプ

                  本エントリはFirebird Advent Calendar 2019の六日目です。

                  以前このようなエントリを書きました。

                  単精度、倍精度のその先は?

                  四倍精度は一部のCPUや、処理系(gcc での long double)には実装されていますが、まだあまり一般的ではありません。

                  四倍精度浮動小数点数

                  また、RDBMSのデータ型としても見当たりません。

                  ただ、IBMは自社のCPU(Power9(POWER ISA3.0))でIEEE 754 の四倍精度浮動小数点数と四倍精度十進浮動小数点数をサポートしています。
                  その関係からか、後者をサポートするDECFLOATというデータ型がDb2でサポートされています。またこれはSQL:2016でSQL標準になりました。

                  現在サポートしているのはIBM Db2だけですが、Firebirdも4.0でサポートする予定です。
                  # PostgreSQLでもdecimal64,decimal128のサンプル実装があるので、結構はやくサポートできるかも。。。。
                  以下はFirebird 4.0で予定されている内容です。

                  DECFLOAT / DECFLOAT(16) / DECFLOAT(34)
                  # 省略時はDECFLOAT(34)

                  ビルトイン関数はすべて対応。
                  さらにDECFLOAT型特有の関数を用意。以下の関数がプレゼンテーション資料にあります。
                  (リンク先はIBM Db2 9.7の同名の関数になります)

                  COMPARE_DECFLOAT
                  NORMALIZE_DECFLOAT
                  QUANTIZE
                  TOTALORDER

                  "Firebird on the road from v4 to v5"はFirebirdの初日に行われた最初のセッションで、
                  Firebird Projectのドミトリィ・ヤマノフ(Dmitry Yemanov)により行われました。資料は以下のリンクから取得できます。

                  "Firebird on the road from v4 to v5"

                  本エントリは上記資料の「Firebird 4.0 Preview」パートで、DECFLOATの内容を説明しました。

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                  | meijik | クロスデータベース | 06:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  "Firebird on the road from V4 to V5"(3) Betaリリース
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                    "Firebird on the road from V4 to V5"(3) Betaリリース

                    本エントリはFirebird Advent Calendar 2019の五日目です。

                    "Firebird on the road from v4 to v5"はFirebirdの初日に行われた最初のセッションで、
                    Firebird Projectのドミトリィ・ヤマノフ(Dmitry Yemanov)により行われました。資料は以下のリンクから取得できます。

                    "Firebird on the road from v4 to v5"

                    本日は「Firebird 4.0 Progress」パートで、Betaリリースの内容を見ていきます。

                     ビルトインのロジカルレプリケーション
                     Read-Committedトランザクションでの、ステートメントレベルの読み取り一貫性
                     中級(Intermediate)のガベージコレクション
                     DECFLOAT データタイプ
                     NUMERIC/DECIMAL の38桁への拡張
                     タイムゾーンのサポート
                     ビルトインの暗号関数
                     GBAKによる暗号化されたデータベースのサポート
                     外部接続のプーリング

                    「ビルトインのロジカルレプリケーション」は長らく待ち望まれていた機能です。
                    経緯や背景など、詳細は三年前のこのエントリをご参照ください。

                    2017年のFirebird(Firebird Advent Calendar 2016)

                    実装が今年(2019年)の一月にマージされました。

                    Firebird 4.0 Built-in logical replication

                    今年のFirebird Advent Calendarで、現状の詳細を紹介予定です。

                    Firebird 4.0自体は現在は以下の予定で開発が進み、うまくいけば来年中にはリリースされると思います。

                    ・Beta 2 in Q4 2019
                    ・RC(Release Candidate in Q1 2020)
                    ・GA(Final release in Q2 2020)

                    明日以降、各項目を細かく見ていきたいと思います。

                    JUGEMテーマ:コンピュータ



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                    "Firebird on the road from V4 to V5"(2) 2.x, 3.xのEOLとAlphaリリース
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                      "Firebird on the road from V4 to V5"(2) 2.x, 3.xのEOLとAlphaリリース

                      本エントリはFirebird Advent Calendar 2019の四日目です。

                      "Firebird on the road from v4 to v5"はFirebirdの初日に行われた最初のセッションで、
                      Firebird Projectのドミトリィ・ヤマノフ(Dmitry Yemanov)により行われました。資料は以下のリンクから取得できます。

                      "Firebird on the road from v4 to v5"

                      本日は「メンテナンス」パートで、2.x, 3.xのEOLとAlphaリリースの内容を見ていきます。

                      Firebird 2.xは、今年(2019年) 六月にメンテナンスリリースの2.5.9がでました。今後メンテナンスリリースがでることはなく、Firebird 2.xはEOLとなります。

                      Firebird 3.xは、去年の10月にメンテナンスリリースの3.0.4がでました。3.0.5はQ4 2019に出ることが期待されています。現状Firebird 3.xは、Firebird 5.0がでるまで、メンテナンスリリースがでる(サポートされる)予定となっています。

                      Firebird 4.0のAlphaリリースでは以下の機能がリリースされました。

                       ODS 13
                       32KBのページサイズ
                       メタデータ名称が63文字に
                       nbackup経由のインクリメンタル・リストア
                       定義済みのシステムロールとよりよい粒度のDBAパーミッション
                       ステートメントと接続に対するタイムアウト
                       集約されたロール(Aggregated roles)
                       PSQLオブジェクト用のSQL SECURITY 宣言
                       Batch API

                      メタデータの名称はSQL標準では「正規識別子」で以下とされます。

                      ・128文字以内で構成される文字列で、先頭の文字は大文字か小文字のアルファベット、その後の文字は大文字か小文字のアルファベット、数字、_(アンダースコア)で構成する。
                      ・予約語が利用できない。
                      ・予約語と同様にアルファベットの大文字、小文字の区別はない。

                      RDBMSのマニュアルでは単に「識別子(Identifier)」と呼ばれることが多く、実装は64文字より小さい場合がほとんどです。(かつては30文字程度までという実装が多くありましたが、フレームワークなどで機械的に生成される識別子が利用されるようになり、30文字では短すぎるため拡張されました。長らくにOracle DBは30, Firebirdでは31文字でしたが、Oracle 12R2より128, Firebird 4.0より63となりました)

                      JUGEMテーマ:コンピュータ



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